新卒で中小ITに入社しドナドナされた話5【魔界からの号令編】
こんばんわに。やなこです。
「新卒で中小ITに入社しドナドナされた話」の続きです。
なんやかんやで6話目になりました。
書くタイミングなかったんですが、今回はSESのメリットも書いてこうと思います。
前回はこちら↓
●天獄のマーチ
若林というトラウマを抱え、新たな客先にビクビクと入った僕。
しかし、今回の客先は至って普通で若林のようなサイコはどこにもいなかった。
「(…普通に仕事教えてくれる…罠…?)」
そして何事もなく、時間は過ぎ
ドナドナされてから約半年が過ぎようとしていた頃だった。
自社営業だ。
もっと単価の良い、すなわち「ドナ民売却料金」が高い客先が見つかったので
そっちへ行って欲しい。とのことだった。
つまるところ、
「もっと金くれる客が見つかったわ!!そっち行けや!!!」
っていうアレだ。
会社としては今より儲けられるし、デメリットもない。
なので、客先を変えない理由がないのだ。
(ちなみに会社は儲けるが給料が上がらない)
「ーーーー僕は…なんなんだ…?」(3回目)
●完全主観ドナドナエンジニア(SES)の長所短所
「いやSESいいとこなくね?なんで辞めないの?なんで勤めてんの?」
そう思った人もいると思う。けど良いところもある。
これまで僕がいくつかの客先に入って感じた
メリット、デメリットを完全主観で書きます。
あくまで自分が見たり、経験してきたものなので、
プロドナドナエンジニアの方で「何言ってんだこいつ」的なところがあったら
生暖かい目でアレしてください。
◇メリット◇
・色んな業種のシステム周りに関われる
金融、水道ガス、小売などなど幅広い業界に関われる。
ドナドナは短期間であることのが多いので、広く浅く色んなのに携われる。
ただ、作業内容はサルでもできる簡単なだけをやらされるところや
開発だけをひたすらやらされる等偏りがあることもある。
・客先次第で意外と有給は取れる
ネットだと「客先と自社の両方から許可が下りないと有給は取れない」って
話があるけど自社がダークマターでもなければ実はそこまで取り辛くもない。
客先がOKだせばだいたい取れる。
自社としては客先に入ってるそいつが超迷惑かけでもしなければ別に興味がないからだ。
・有名企業オフィスで働ける
ドナドナされ最終的に入る客先は大手のでかいオフィスである事が多い。
なので人によっては、「僕、私は大手で仕事してるんだ♫」という優越感に浸れる。
・その場だけの人間関係
本来なら一つの会社で人間関係やってくけど、
客先に入って周りの人間と短期間の付き合いのSESは契約が終われば
バイバイなので、無駄な馴れ合いがいらない。
気が合わない奴がいても「短期間だし…」と割り切れる。(若林ばりのバーサーカーを除く)
◆デメリット◆
・すべてが客先に依存する
完全にガチャ。クソ客先だと精神崩壊で終わる。逆に天国もある。
しかし、"人が欲しい=忙しいから"のパターンが多いので残業はまずあると覚悟した方が良い。
・自社への奉仕精神
個人的に最大のデメリット。
客先の仕事が終わったら自社へ戻り自社の作業をしたり、
帰宅後、自社の作業をすることがしばしばある。
SES勤めの知人は客先の仕事が終わった後、
自社に徴兵され勉強という名目で働かされていたらしい。(もちろん無給)
・帰社日という謎ルール
人売りITは基本この帰社日というクソルールがある。
何かというと、普段客先へ出ている社員の報告を聞くために
会社が指定した日にドナドナされている社員を自社に徴兵するというもの。
月1はあると思う。
開催日は会社によっていつ平日の夜だったりまちまちだが
弊社は休日に開催という超絶クソandクソandクソだった。
なので、月1は必ず休日出勤という魔の催しだった。
・客先が変わるたびに面談
前記事で書いたので詳しくは省略。
面談は基本定時後というのも腑に落ちないところ。
・何者でもない
前記事で書いたので割愛。
こんな感じです。
全部は書き切れないのでピックアップしてます。
とはいえ、最終的には自分の所属会社がどうなのかが
一番影響してくるところではあります。
というわけなので今回はおしまいです。
次回、最終回(予定)です。
さよならいおん~